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見落としがちな"たとう紙"のサイン
こんにちは、きものや棗です。 お母様やご祖母様から譲り受けた大切な着物。あるいは、「いつか着よう」と思いながら、数年、十数年と和タンスに眠っている着物はございませんか? 「久しぶりに着てみようかな」とタンスを開けたとき、着物を包んでいる紙「たとう紙(文庫紙)」が、うっすら黄色くなっていたり、茶色いポツポツとしたシミが浮き出ていたりしませんか? 「中身の着物が無事なら、包み紙は古くてもいいや」と、 ついつい後回しにしてしまいがちですが、 実はこれ、大切な着物の注意アラームかもしれません。 今回は、見落としがち、後回しにされがちの"たとう紙"役割とそのままにしておくと良くない「3つ理由」をお話します。 たとう紙の役割 湿気を吸ってカビの予防に たとう紙は、和紙が持つ優れた「吸湿性」と「通気性」で着物を湿気から守ってくれています。しかし、長年の間に湿気を吸いきったたとう紙は、「満水のスポンジ」状態になり、逆に湿気を溜め込み、着物にカビを生えさせる原因になってしまいます。 シミや色移りを防ぐ たとう紙の黄ばみや茶色いシミは、紙の成分が経年劣化したものです
6 日前


改めて知っておきたい着物のこと-長襦袢-
外からは衿(えり)元や袖口から少ししか見えない「長襦袢」ですが、着物の着こなしにおいて、実は最も重要な役割を担っています。 ではどんな役割をもっているか改めてご紹介しますね。 長襦袢 長襦袢 「長襦袢は着物の下に着るもので、ほとんど見えないからなんでもいいんじゃない?」という方ももしかしたらいるかもしれません。 ですが、長襦袢こそ着姿の美しさと快適さを支える、影の立役者なんです。 長襦袢は、肌着(肌襦袢)の上、着物の下に着る「中間着」で、洋服でいうなら、「ドレスシャツ」や「ブラウス」のような役割を果たします。 最大の特徴は、着物の汚れを防ぐだけでなく、「着物のシルエットを整える」ことにあります。長襦袢に「衿芯(えりしん)」を通すことで、首回りのラインが美しく立ち上がり、着物特有の清潔感と品格が生まれます。 袖口や裾からチラリと見える長襦袢の色や柄は、着物上級者が最もこだわるポイントの一つ。「隠れたお洒落」を楽しむ日本らしい文化が詰まっています。 また長襦袢のもう一つの役割は、汗や皮脂から高価な着物を守る「バリア」としての役目。質の良い正絹の長襦袢
5月21日


改めて知っておきたい着物のこと-紬-
振袖、留め袖、訪問着…色々な着物の種類があるのはなんとなくしっているけど、どう違うかというと... 今回は改めて知っておきたい着物のこと「紬」を分かりやすく解説しますね。 ご自身の着物をもう一度広げて確かめてみてくださいね。 紬の特徴 士乎路紬 これまでご紹介した「染めの着物(友禅)」とは全く異なる成り立ちを持つのが、この「紬(織りの着物)」です。 見た目の特徴として、糸から生まれる「節(ふし)」と温もりが感じられます。そして紬の最大の特徴は、その「生地感」にあります。 繭(まゆ)から手で紡ぎ出した糸には、ポツポツとした「節」があります。これが生地に独特の凹凸と、光沢を抑えた「ほっこり」とした温かみを与えます。 紬は、糸を先に染めてから織り上げます。そのため、チェック(格子)や絣(かすり)といった、精密でありながらどこか懐かしい模様が生まれます。 紬は非常に丈夫で、着れば着るほど肌に馴染み、風合いが良くなると言われています。「親子三代で受け継ぐ」という言葉が最も似合う着物です。 紬は、洋服でいうなら、「こだわりのヴィンテージデニム」のイメージです
5月17日


改めて知っておきたい着物のこと-付下げ-
改めて知っておきたい着物のことシリーズ 今回は「付下げ」を分かりやすく解説しますね。 ご自身の着物をもう一度広げて確かめてみてくださいね。 付下げの特徴 色留袖 控えめな美学が光る、大人の「万能お洒落着」 付下げは、訪問着の華やかさと、小紋の軽やかさを併せ持った、非常に現代的でスマートな存在です。一見すると訪問着と似ていますが、そこには日本独自の「控えめな美意識」が隠されています。 最大の特徴は、「柄が縫い目をまたがず、パーツごとに独立している」という点です。 あえて「繋げない」肩、袖、裾に柄がありますが、訪問着のように縫い目で絵が繋がっていません。これにより、全体的にスッキリとした「余白」が生まれ、洗練された印象を与えます。 どんなに柄が控えめでも、着た時に全ての模様が肩に向かって「上向き」になるよう染められています。これが、カジュアルな小紋(普段着)とは一線を画す、付下げならではの品格の証です。 「訪問着だと少し大げさかも……」と迷うような場面、お子様の学校行事や、趣味の発表会、ホテルのランチ会などで、付下げは最高の力を発揮します。...
5月15日


改めて知っておきたい着物のこと-訪問着-
振袖、留め袖、訪問着…色々な着物の種類があるのはなんとなくしっているけど、どう違うかというと... ということで今回は改めて知っておきたい着物のことシリーズ2回目は 「訪問着」について分かりやすく解説しますね。 訪問着の特徴 訪問着 大の特徴は、「肩から胸、袖、そして裾へと、柄が全身を流れるように繋がっている」点です。留袖とは違い、上半身(肩や胸元)にもしっかりと柄が入ります。 訪問着が「着る絵画」と呼ばれるのには、理由があります。お茶席やパーティーで座っているときは、胸元の繊細な柄が顔周りを明るく見せ、立ち上がれば裾まで続く柄が「立ち姿」も「座り姿」も美しくさを演出してくれます。 「どんな瞬間でも絵になる」ように計算し尽くされているのが、訪問着の凄さです。 繋がりの美(絵羽模様)は、留袖と同様に、縫い目をまたいで柄が完璧に繋がる「絵羽(えば)」技法で作られています。 どこから見ても美しく、まるで一枚の風景画を纏っているかのような華やかさがあります。 訪問着は、結婚式のゲスト、パーティー、式典、お茶会、お食事会まで、幅広い場面で使える着物として「
5月13日


改めて知っておきたい着物のこと-留袖-
振袖、留め袖、訪問着…色々な着物の種類があるのはなんとなくしっているけど、どう違うかというと... ということで今回は改めて知っておきたい着物のこと「留袖」を分かりやすく解説しますね。 ご自身の着物をもう一度広げて確かめてみてくださいね。 留袖の特徴 色留袖 最大の特徴は、「上半身には一切柄がない」という点です。 肩や胸元は潔く無地で、膝から下の「裾(すそ)」だけに豪華な柄が集中しています。 また、黒地のものを「黒留袖」、それ以外を「色留袖」と呼びますが、どちらも共通して以下の見分けポイントがあります。 座っていると「無地」に見えます。これはお祝いの席で座っている間は、柄が隠れて落ち着いて見えるようにし、立ち上がった瞬間に、足元に広がる美しい絵画のような紋様がパッと現れます。この動いた時の変化が、留袖の醍醐味です。 なぜ「裾」だけに柄があるのかというと、 留袖は、主に新郎新婦の母や親族として「ゲストをお迎えする側」が着るものです。自分が主役として目立つのではなく、一歩下がって「主役を立てる」。その控えめな姿勢が、肩から胸にかけての「無地」に込めら
5月11日


今更聞けない?シーン別着物の選び方
着物を着てみたいけれど、 種類が多すぎて何を選べばいいか分からない… 格式高いイメージがあって選びきれない… そんなお悩みをお持ちの初心者さんへ! 着物には、洋服と同じように「ドレスコード(格)」があります。今更聞けないシーン別着物の選び方これだけは押さえておきたい基本の7種類を、着用シーンに合わせて簡単に解説します。 フォーマル(結婚式や式典など、お祝いの席の第一礼装) 黒留袖 留袖: 既婚女性の最高正装。黒留袖は親族の結婚式に。裾だけに柄があるのが特徴です。 振袖: 未婚女性の第一礼装。成人式や友人の結婚式に。袖が長く、全体に華やかな柄があります。 訪問着: 既婚・未婚を問わない礼装。肩から裾まで絵のように繋がる「絵羽模様」が特徴で、披露宴や格式高い式典に最適です。 セミフォーマル(披露宴、パーティー、入学・卒業式、お茶会など) 付下げ 付下げ: 訪問着を少し控えめにしたもの。全ての柄が上を向くように配置されています。お宮参りやパーティーなど、上品に装いたい時に。 色無地: 柄のない一色染めの着物。紋(家紋)を入れることで、お茶会から式典まで
5月7日


お問い合わせが多い着物の汚れ4選
春のお出かけやお食事の機会も増えるこの時期ですが 突然の雨などで気を使う方も多いのではないでしょうか? 今回のコラムは梅雨を迎える前にお伝えさせていただきたい「お問い合わせの多い着物のトラブル4選」をまとめました。 カビ 保管環境(湿気)が原因で起こるカビで、白っぽい斑点ができ、臭いもでてくる場合も。よるあるパターンでいえば、譲り受けた着物を着てみようかなと取り出してみた時に起きていることが多いです。 このケースは丸洗いでなく、洗い張りの方が効果が出ることが多いです。 雨ジミ・水ジミ 急な雨や水はねなど、乾くと輪ジミになるのが特徴で正絹は特にダメージが出やすくなります。梅雨の時期などは特に気を配ることもあるかと思いますが、放っておくと水分によって染料が動き、一部分だけ色が薄くなる・濃くなることがあります。これは通常のシミ抜きでは戻せないケースもあるので早めの対処が理想的です。 皮脂汚れ・ファンデーション 衿元・袖口に付着する汚れ。これはなかなか防ぎきるのは難しいですよね。 着ているうちにじわっと広がる汚れなのでできるだけ早いお手入れが大切です。早
5月4日
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